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インターデザインフォーラム TOKYO 2021 VOL18
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インターデザインフォーラム TOKYO 2019 VOL12
JIDF学生文化デザイン賞2019
インターデザインフォーラム TOKYO 2019 VOL11
インターデザインフォーラム TOKYO 2019 VOL10
インターデザインフォーラム TOKYO 2018 VOL9
JIDF学生文化デザイン賞2018
日本文化デザインフォーラム 2012 アートプロジェクト with 北本ビタミン
BS12TwellVでの番組『発想力学~トップクリエイターのアタマの中~』
里山のつどい・日本文化デザインフォーラム「自然学」プロジェクトin秦野
日本文化デザイン会議 2010 アートプロジェクト with 北本ビタミン
20世紀に「口紅から機関車まで」と称されたデザインの力は、現在、「iPS細胞から宇宙ステーションまで」と言えるまでに拡張し、普遍化しています。一方で、経済優先の社会において、デザインフィロソフィは希薄化し、デザイナーのプライドが見えにくくなっていると言えます。そこで、『INTER-DESIGN FORUM TOKYO 2014』では、“PROVOKE=DESIGN【挑発するデザイン】”をテーマに、個人・生活レベルから社会・世界を快適に変革するデザインの現在と未来とを改めて懐疑し、多様な議論を繰り広げます。
昨年実施された『INTER-DESIGN FORUM TOKYO 2013』
デザイン系学生と有識者によるセッション「円卓会議」や、ゲストを招いての特別講演、各テーマ15分程度のトークをエキサイティングに展開する「T&P(トーク&プレゼンテーション)」など、複合的なプログラムを2日間にわたり実施します。なお、総合司会は、クリエイティブディレクターの箭内道彦氏(10月12日)、女優の木内みどり氏(同13日)が、それぞれ務めます。
また、会場内の展示空間では、「挑発の壁=挑発するデザイン」と題し、JIDFメンバーおよび準会員によるアンケートを会期中常時展示しています。
【テーマ】
PROVOKE=DESIGN【挑発するデザイン】
【日時】
10月12日(日)10:30~
13日(月・祝)9:30~
【会場】
虎ノ門ヒルズ(東京都港区虎ノ門1丁目) 5階 ホールA
http://forum.academyhills.com/toranomon/
【入場料】
無料
【主催】
一般社団法人日本文化デザインフォーラム(JIDF)
【IDFT2014実行委員会】
総括: 黒川雅之
実行委員長: 榎本了壱
実行委員: 水野誠一、赤池学、坂井直樹、永井一史、マエキタミヤコ、宮本倫明
【協賛】
株式会社博報堂/株式会社AOI Pro./株式会社丹青社/大日本印刷株式会社/
株式会社テー・オー・ダブリュー/株式会社ティー・ワイ・オー/株式会社東北新社/
凸版印刷株式会社/株式会社乃村工藝社/感動創造研究所
【協力】
森ビル株式会社
【アクセス】
・東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」2番出口 徒歩約5分
・東京メトロ日比谷線「神谷町駅」3番出口 徒歩約6分
・東京メトロ千代田線、丸ノ内線、日比谷線「霞ヶ関駅」A12番出口より徒歩 約8分
【プログラム】
【1日目】10月12日(日)
【総合司会】箭内道彦(クリエイティブディレクター)
11:00~/場所:ホールA・奥(円卓会議室)
■円卓会議:挑発するデザイン・1
司会:箭内道彦、團紀彦(建築家)、永井一史(アートディレクター)
デザイン系学生
14:00~/場所:ホールA
■開会の辞
水野誠一(JIDF理事長/ソシアルプロデューサー)
14:20~/場所:ホールA
■特別講演:建築における過去~現在~未来
ビジョイ・ジェイン(スタジオ・ムンバイ代表)
15:30~/場所:ホールA
■「ファンディングとデザインの未来」
佐藤大吾(一般財団法人ジャパン・ギビング代表理事)、坂井直樹(コンセプター)
16:10~/場所:ホールA
■T&P=トーク&プレゼンテーション
《ナビゲーター》
ナビゲーター:蜷川有紀(画家・女優)
1. 近代思想からのデザインの限界」/黒川雅之(JIDF代表幹事/建築家/プロダクトデザイナー)
2.「デザイン・エンジニアリング」/田川欣哉(takram design engineering 代表)
3.「挑発するメディア」/竹中直純(株式会社ディジティ・ミニミ代表取締役)
4.「挑発するファッション」/津村耕佑(ファッションデザイナー)
17:40~
■「ブランディングデザイン=スープストックトーキョーVS獺祭」
遠山正道(株式会社スマイルズ代表取締役社長)、桜井博志(旭酒造株式会社代表取締役社長)
【2日目】10月13日(月・祝)
【総合司会】木内みどり(女優)
10:00~/場所:ホールA・奥(円卓会議室)
■円卓会議:挑発するデザイン・2
司会:榎本了壱(クリエイティブディレクター)
河原敏文(CGディレクター/プロデューサー)、
中島信也(CMディレクター/株式会社東北新社取締役専務執行役員)、ほかJIDFメンバー
13:00~場所:ホールA
■「非デザインのデザイナー」
水野誠一(JIDF理事長/ソシアルプロデューサー)、長谷川義太郎(文化屋雑貨店代表取締役社長)、
長谷川踏太(W+K Tokyo エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター)
13:50~/場所:ホールA
■T&P=トーク&プレゼンテーション
ナビゲーター:芳賀直子(舞踊研究家)
1.「挑発する社会」/辛淑玉(人材育成コンサルタント)
2.「ウエアラブルデザイン」/塚本昌彦(神戸大学大学院工学研究科教授)
4.「100%MAD」/神田昌典(経営コンサルタント/作家)
15:10~/場所:ホールA
■「コミュニティデザイン」
山崎亮(Studio-L代表)、榎田竜路(Earth Voice Project代表)、
宮本倫明(「美し国おこし・三重」総合プロデューサー/一般社団法人日本イベント産業振興協会理事)
16:00~/場所:ホールA
■BAPA新しいデザイン教育
伊藤直樹(クリエイティブディレクター)、
朴正義(クリエイティブディレクター/株式会社バスキュール代表取締役)
中島信也(進行)
16:40~/場所:ホールA
■「挑発の壁」総括
黒川雅之 (JIDF代表幹事)
12日・13日/ホールA(展示空間) 併設展示「挑発の壁」私にとっての挑発するデザインとは?
プロデュース:福田敏也(株式会社トリプルセブン・インタラクティブ代表取締役・クリエイティブディレクター)
【定員】各塾定員20名
【参加費】参加費5,000円(税込)
JIDFメンバーと膝付き合わせて語り合う、トーク&ドリンク+食事の夜楽塾。
会場は、虎ノ門ヒルズフォーラム内のレストラン、カフェ。
夜楽塾A
水野誠一+マエキタミヤコ+坂井直樹 他
会場:3F【糖朝】
夜楽塾B
黒川雅之+蜷川有紀+團紀彦+佐伯順子 他
会場:3F【虎ノ門HOP】
夜楽塾C
榎本了壱+木内みどり+中島信也 他
会場:4F【虎ノ門バール】
夜楽塾D
河原敏文+芳賀直子+宮本倫明 他
会場:2F【above】
挑発的挑戦
水野誠一(日本文化デザインフォーラム理事長)
「インターデザインフォーラムTOKYO 2014」のテーマPROVOKE=DESIGN【挑発するデザイン】だ。近年、プロダクトデザインなど「狭義のデザイン」の全体的な質がアップし、表層的なデザインの優劣だけで、差異化を図り、競争に勝つことが難しくなってきた。そこで注目されるべきなのが、「インターデザイン」という文化とデザインをつなぐ概念だろう。つまり、文化のDNAを取り込んだ「広義のデザイン」や「行動のデザイン」によって差異化を図るという考え方だ。この事例では、アニメやコスプレ、ゆるキャラなど若年層のサブカルチャーデザインの「挑発的挑戦」が先行している。だが、それだけではないはずだ。もっと広い分野で、新たな「挑発的挑戦」が求められている。今回どんなヒントが発見できるのか、大いに楽しみだ。
意欲的で創造的な発想を誘導する
黒川雅之(日本文化デザインフォーラム代表幹事)
人間と人間は断絶している。同じ時代の同じ環境の人間だからと言ってこれまでの体験は異なり、思想も違うのだから本当には誰の意見だって伝わりはしない。外山滋比古さんは「小説家の書いた本を誰一人小説家が表現しようとした内容で理解はしない。自分の考えで勝手に解釈して納得している。これを悲しんではいけない。読者は小説の刺激によって自分の思想で新しい小説を書いたのだ」といっている。小説にしろデザインにしろ大切なのは「伝えること」ではなく「挑発すること」なのだ。デザインを受け取る生活者を挑発して意欲的で創造的な発想を誘導することなのだ。断絶する人間同士の共振だけがこれからの時代の表現だろう。デザインは「可愛い」こと「かっこいいこと」を止めて「違和感」や「衝撃を覚える」もので
なくてはならない。
デザインのビジョンを共有する
榎本了壱(INTER-DESIGN FORUM TOKYO 2014 実行委員長)
20世紀のデザイナーたちは、設計家であり、造形家であり、それにもまして思想家であった。デザインが、世界を変革発展させる力を持った仕事であることを信じていた。合理性、機能性、知性、計画性、実験性、提案性、感覚、個性、遊戯、経済性、利便性、趣向性、美意識、共感、共有、情緒、簡易性、匿名性、特権性、まああらゆることを想定に入れて、デザイン作業が展開していた。しかし21世紀になって、デザインワークの分母は激減してしまった。経済性、効率性、そして成功。デザイナーたちは、生産の一端を担うオペレーターのような者になってしまう。一方で、デザインワークの概念は、生命から宇宙領域まで拡張している。こうしたアンビバレンツな状況の中で、再びデザインのビジョンを提案し、共有するチャンスとなる会議としたい。